胎内の記憶

今日は発達心理学について話をする機会がありました。

導入として科学写真家として著名なレナート・ニルソンが撮影した胎内の赤ん坊の写真をいくつか見てもらいました。
とても不思議で興味深い写真なので、ここでも少し紹介してみます。

これが1965年に彼の写真を特集した『ライフ』の表紙。


なんだか羊膜に包まれて宇宙を漂っているようにも見えます。

その他の写真はこちらから。

Lennart Nilsson Photography

ニルソンのウェブサイトで胎内の写真や動画を眺めていると、ぷかぷかと気持ちよさそうに羊水に浮かんでいてあまり悩みごともなさそうな感じですね(いや、胎児なりの心配事はあるのかもしれないけれど)。

ほとんどの人はこの時期の記憶はないわけですが、何年か前に胎内記憶画のワークショップに参加させていただいたときに聞いた話では、小さな子どもに「お母さんのお腹にいたころの絵」を描いてもらうとけっこういろいろなことを話してくれるそうです。そうした記憶や描画表現がいわゆる客観的な“事実”かどうかは別として、共通したイメージが表現されるというのは面白いものでした。

本題と関係ないですが、新潟県には「胎内市」という市があるそうです。(久)

 

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