こころのお天気とのつきあいかた

これからしばらく梅雨の季節ですね。空模様の気になる毎日ですが、みなさんのこころのお天気のほうは、いかがですか? 気持ちよい晴天の日もあれば、どんよりと曇った日、しとしと雨が降る日もあることと思います。

実際のお天気には、天気予報というものがあります。「今日は雨がふりそうだな」とか、「夕方から気温が下がるらしい」とか、わかっていれば慌てずにすみますね。こころの天気予報も、あれば便利でしょうが、残念ながら誰もやってくれません。
それでも、「その日のお天気に合わせた過ごし方」を工夫することはできます。たとえば、調子がいまひとつだなという日には、無理をしないこと。自分を責めないこと。調子が悪い日にがんばっても成果はあがらないし、いい考えも浮かびません。そういう日は欲ばらず、最低限やらなくてはいけないことだけやって、早く寝てしまいましょう。待っていれば、また太陽が顔を出す日もやってきます。面倒なことや新しいことは、そういう日にチャレンジすることにしましょうか。こころの不調をひきずりやすい人は、雨の日に洗濯物を干したり、無理やり出かけたりするようなことをしているのかもしれません。自然の力に逆らわず、自分たちの暮らしのほうを自然に合わせていくことは、古くからの日本人の知恵でもあります。

「わかっていても、やらなくちゃいけないことがいっぱいあって、そんなふうにできないんです!」という人もいるでしょうね。現代人は、子どもも大人も忙しいですから。そういう人は、自分のこころのお天気を少し意識してみるだけで十分です。一日の活動を始める前に、今日のこころのお天気はどうかな?と、意識を向けてみませんか。「今日は暑くなるかな?」「傘がいるかな?」と出かける前に空を見るような感じで。

達人になってくると、こころの天気予報もできるようになります。どうやったらできるようになるんですか?という人のために、少しだけやり方を説明しましょう。実際の天気予報と似ています。天気予報は、過去のデータを集めて、「こういう雲の様子や気圧の配置のときには、何時間後にこういう天気になる」という予測を立てています。こころの天気予報も、自分のデータを集めるところから始まります。こころがどよーんとしているときには、どうしてこんな気持ちになっているのかな?と考えてみるのです。繰り返しているうちに「データ」がたまり、だんだん自分の傾向がわかるようになってきます。そうすると、自分のお天気に振り回されにくくなってきます。(A)

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