神戸・芦屋・西宮のカウンセリング・かささぎ心理相談室|臨床心理士
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鳥の瞑想

少し早起きできたときには、外に出て耳をぴんと立てて周りの音を注意深く聴いてみることにしています。

鳥の鳴き声や車の音、誰かの足音などふだんは意識していないたくさんの音が耳に入ってきます。
「何種類数えられるか」「いちばん近くの音」「遠くの音」「大きな音」「小さな音」「好きな音」「嫌いな音」といったふうに注意を切り替えながら聴きます。
「この音を形や色、動きとしてイメージしてみると」といった課題にしてみることもあります。
こんなことをしてなんになるのかと思われるかもしれませんが、意外と頭のごちゃごちゃがすっきりとするという効能が。朝は鳥の声がよく聞こえるので、勝手に「鳥の瞑想」と名づけてときどき練習しています。

しばらく前に『メタ認知療法』という本を読んでいたら、「注意訓練(attention training technique:ATT)」という認知療法の手法が紹介されていて、それがこの「鳥の瞑想」とちょっと似ていました。

メタ認知療法では、自分や自分の頭の中の出来事に注目しすぎる状態が、不安やうつ病を持続させると考えられています。
「私はダメだ」「また失敗する」といった考えに注目しすぎて、牛が草を反すうするように何度も何度も繰り返し考えていると、そのうちその「考え」に飲み込まれてしまって、目の前の現実とのコンタクトが弱くなってしまうのです。

「注意訓練」では、「1つの音に集中する」「複数の音に交互に集中する」「複数の音に同時に集中する」といった練習をします。それによって、注意の柔軟性が身について、自己注目的な構えから離れやすくなり、ネガティブな感情や思考が減少するのだそうです。
「鳥の瞑想」にも、こうした働きがあるのかもしれません。それとも「三歩で忘れる鳥頭」効果で嫌なことは忘れてしまうからでしょうか。(久)


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